商細蕊は程美心の持っている大きなブルーダイヤモンドの指輪がほしいと思っていた。舞台であれをつけたら、どんなにきらびやかだろう。程鳳台はそれを知って、嘘をついて美心にムリヤリその指輪を譲らせた。
程鳳台から指輪を贈られた商細蕊は驚き、「美心怒ってた?」と聞いた。
「怒り狂ってたよ」と程鳳台。
指輪は小さく、第一関節を通らなかった。
「明日宝飾店でサイズを変えてもらおう。ついでに男物に作り変えるといいよ。舞台では分からないし、そうすれば普段も使える」
「女物は女物だ」商細蕊は嬉しそうに指輪を見て言った。「程美心め、これが私の手にあると知ったら、憤死だな」
「君はなぜ姉をそんなに嫌うんだ?彼女はやさしくはないが嫉妬深いタイプじゃない。どうして憎み合うようになった?」
商細蕊は口ごもり、あいまいに答えた。
「自分の夫が私にいいものをくれたら、いい気がしないんだろう。陰口を言って、デマを流して!」
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