話の流れを利用して、程鳳台は聞いた。「商老板は行くのか?戦争のない場所で芝居をしたいと思う?」
商細蕊は突然ものの分かった人間になり、はっきりとした言葉で言った。
「北平は五朝の帝都であり龍脈のあるところだ。ここを守りきれない日が来たら、どこへ行っても無駄だろう。国中が次々と陥落して、戦争のない場所などなくなる。外国に逃げることもできる?西洋の鬼たちに京劇を歌って聞かせるのか?」
商細蕊は手を振った。「ばかばかしい。私は行かない!商人は金を失うのを恐れるし、役人は命を失うのを恐れるだろうが、私が何を恐れる?日本人がくだらないことで騒ぎ立てて、芸人の私に嫌がらせをすること?せいぜい税金を追加で払わされるぐらいだろ!」
商細蕊は知らなかったが、この態度は二奶奶と大同小異だった。この日程鳳台は急を知らせるために家に帰ったが、二奶奶は内部屋の門まで彼を入れなかった。そして話が終わると、彼を追い払った。商細蕊も二奶奶も北方で育ち、難民や死者を多く見てきて、昨日の騒ぎなど恐れてはいなかった。
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