程鳳台の車は上海時代からもう7、8年乗っていて、数年前には陸坊ちゃん(取引先の孫)の車に当てたこともある。今回のこと(また嫉妬に狂って乱暴な運転をし、石柱にぶつけた)で大穴があき、さすがに新車がほしいと思った。商細蕊は気はきかないが、程鳳台が口に出して言えば、彼を満足させようと尽力する。すぐに銀行からお金を引き出し、最新型の車を注文した。
察察児の私立の寄宿学校も大きな出費だった。
曽愛玉は程鳳台が夢に見ていた女の子を産んだが、約束の10万元は商細蕊が出した。二人が暮らし始めてひと月足らずの間に、商細蕊の蓄えの大半が消えてしまった。
商細蕊は何も言わなかったが、心の中では少し心配で、荷が重いと感じていた。程鳳台はよく遊びよく使い、まさに底なしの穴だった。
商細蕊がお金を動かせば、当然小来には隠せない。二人は一度お金のことで言い争いをした。小来がどんなに脅しても、商細蕊の彼の家族を養う決意を揺るがすことは出来ず、小来は本当に歯痒く感じた。
0 件のコメント:
コメントを投稿